高尾宗家の言葉
この度、10年間ほど学び続けている、算命学について私なりに備忘録を書くことにしました。
私が東洋の偉大な予知学である算命学を学び始めた頃、高尾宗家の「悠久の軍略」という本を読んで、とても感銘を受けた言葉があります。
「人との縁を大事にすること、別れの時が来ても悲しまぬことです。そして無になって相手を理解してあげることです。これが軍略には最も大切な条件なのであります。」
私はこの言葉を目にした瞬間、ずっと会いたかった人にようやく会えたみたいな、懐かしくて温かい気持ちになりました。今まで霧がかかっていた頭の中のモヤが晴れたような、そんな不思議な気分でした。
しかし、この言葉「別れが来ても悲しまぬこと」という部分は、長らく実践が難しいと思ってました。誰だって大事な人と別れるのは悲しいし寂しいし、それが人情と思っていたからです。
けれど、どうして別れが来ても悲しんだらいけないのだろう、とよくよく冷静になって考えると、見えてくる面があると思うのです。
側にいてほしいけど、それが叶わなくて寂しい、悲しいというのは、どうしても執着と表裏一体だから、その執着を緩めていきなさいと。そういうことを言っているのかな、と最近は思うのです。
そして「人との縁を大事に」していたら、関わった人には自ずと、親切に丁寧に接するので、たとえ別れが来ても後悔することがあまりないような気がします。この言葉が常に心の中にあるお陰で「もっとこうしておけば良かった」もなくなってきて、自由におおらかに人と関われるようになってきたと思います。
ここでは日々、前向きになれるような、そんな言葉を紡ぐ場にしていけたらと思います。
癸卯年最後の日に